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Salesforceとは?機能・製品・メリットとデメリットをわかりやすく解説

「Salesforce」という言葉は聞いたことがあっても、具体的に何ができるのかを説明できる方は多くありません。本記事では、Salesforceの基本的な概要から代表的な製品、導入するメリット・デメリット、導入に向いている企業の特徴までを、初めての方にもわかりやすく解説します。

Salesforceとは

Salesforceとは、アメリカのセールスフォース・ドットコム社が提供するクラウド型CRM(顧客関係管理)プラットフォームです。世界15万社以上の企業に導入されており、日本国内でも営業・マーケティング・カスタマーサポートなど幅広い領域で活用されています。

Salesforceの最大の特徴は、すべての機能がクラウド(インターネット経由)で提供される点です。自社にサーバーを構築する必要がなく、インターネット環境さえあればパソコンやスマートフォンからどこでもアクセスできます。大規模なシステム開発が不要なため、比較的短期間で導入できる点も特徴です。

Salesforceの概要

Salesforceは単一の製品を指す言葉ではなく、営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)・マーケティングオートメーション(MA)・カスタマーサポートなど、顧客との接点ごとに複数の製品群で構成されています。これらの製品は同じプラットフォーム上で連動しており、部門をまたいでリアルタイムに顧客情報を共有しながら業務を進められる点が、他の業務システムにはない強みです。

Salesforceの代表的な5つの製品・サービス

Salesforceは前述の通り複数の製品で構成されています。ここでは代表的な5つの製品を紹介します。

Salesforceの製品ラインナップ

Sales Cloud(営業支援)

Sales Cloudは、Salesforceの中でも中心的な製品で、営業活動を支援するSFA(Sales Force Automation)ツールです。商談の進捗状況やパイプラインを可視化し、案件ごとの受注確度や売上予測を管理できます。営業担当者個人の頭の中にとどまりがちな商談情報を組織で共有できるため、担当者の異動・退職時の引き継ぎ漏れを防ぎ、チーム全体の営業力強化につながります。

Service Cloud(カスタマーサポート)

Service Cloudは、顧客からの問い合わせ対応を支援するカスタマーサポート向けのツールです。問い合わせ内容を「ケース」として登録し、対応状況や過去のやり取りを一元管理できます。複数のオペレーターが対応する問い合わせ窓口でも、常に最新の情報を共有できるため、対応品質の底上げと顧客満足度の向上に役立ちます。

Marketing Cloud Engagement(旧Marketing Cloud、BtoC向けマーケティングオートメーション)

Marketing Cloud Engagementは、メールやSNS、Webサイトなど複数のチャネルを横断して、顧客一人ひとりに合わせたコミュニケーションを行うためのマーケティングオートメーション(MA)ツールです。個人消費者を対象に、スマートフォンなどモバイル経由の行動データを分析しながらアプローチする、BtoC向けの施策に適しています。

Marketing Cloud Account Engagement(旧Pardot、BtoB向けマーケティングオートメーション)

Marketing Cloud Account Engagementは、法人向け(BtoB)のマーケティング活動に特化したMAツールです。Webサイトの閲覧履歴やフォームの入力状況といった見込み客の行動を可視化し、スコアリングによって購買意欲の高い見込み客を見極めます。マーケティング部門が創出した見込み客を、適切なタイミングで営業部門に引き継ぐ仕組みづくりに役立ちます。

Salesforce Platform(アプリケーション開発基盤)

Salesforce Platformは、自社独自の業務アプリケーションを開発・運用するための基盤です。プログラミングの知識がなくても、ドラッグ&ドロップの操作で画面や業務フローを構築できるノーコード・ローコード開発に対応しています。既存のSalesforce製品と連携させることで、自社の業務に合わせた機能拡張がしやすくなります。

Salesforce導入のメリット

Salesforceを導入することで得られる主なメリットは、次の通りです。

  • クラウド型で初期投資を抑えて始められる:自社サーバーの構築が不要なため、初期費用や導入期間を抑えられます。
  • 部門をまたいだ情報共有ができる:営業・マーケティング・カスタマーサポートの情報を一つのプラットフォームに集約し、リアルタイムで共有できます。
  • 最先端の機能:全世界で利用されているSalesforceファミリーは最先端の機能を実装しています。最先端の機能を使った業務効率化が可能です。
  • 豊富なアプリ連携:AppExchangeと呼ばれるマーケットプレイスを通じて、Salesforceと連携できるアプリを追加導入できます。弊社(トライコーン)が提供するSalesforce専用のメール配信アプリ「autobahn for Salesforce」もその一つです。
  • カスタマイズ性が高い:自社の業務フローに合わせて、画面や項目、業務プロセスを柔軟に設定できます。
  • モバイル対応:スマートフォンやタブレットからも顧客情報にアクセスでき、外出先でもタイムリーな対応が可能です。
  • AIエージェントによる自動化:Salesforceに標準搭載されているAIエージェント「Agentforce」により、今まで人間が行っていた類似案件の調査や類似問い合わせの調査などをAIエージェントが実行できます。これにより人間の生産性向上につながります。

Salesforce導入時の注意点・デメリット

一方で、導入にあたっては以下の点に注意が必要です。

  • ライセンス費用がかかる:機能や利用人数に応じた月額のライセンス費用が発生します。特に中小企業にとっては負担が大きく感じられる場合があります。最新の料金プランは公式サイトでご確認ください。
  • 機能が多く、定着までに時間がかかる:多機能である反面、社内に定着させるには、コンサルタントによる一定の運用設計と、自社要員に対するトレーニングが必要です。導入前に活用目的を明確にし、段階的に機能を広げていく進め方が有効です。
  • 専門用語や独自の概念に慣れる必要がある:「リード」「商談」「ケース」「オブジェクト」など、Salesforce特有の用語や操作体系があるため、導入初期は学習コストがかかります。Salesforceが提供する無料学習プログラム「Trailhead」などを活用することで、段階的に習熟できます。

Salesforceの導入がおすすめの企業

ここまでの内容を踏まえると、Salesforceの導入効果が出やすいのは、次のような企業だと考えられます。

  • 多国間展開している企業。日本国内に限らず海外に複数拠点があり、それらの情報を統合して管理したい場合は最適です。
  • 大規模システムを単位間で立ち上げなければならない場合。Salesforceは世界的に利用されているクラウドシステムなので、ITインフラ構築を必要としません。また、予め機能がそろっているので、スクラッチ開発に比べ短期間にシステム構築が可能です。
  • 社内に運用担当者を置ける(できれば専任)、または導入支援パートナーの支援を受けられる体制がある企業。
  • 社長、役員、管理職が率先して利用する気風がある企業。役員や管理職がコミットして利用することができると導入効果が上がります。
  • 顧客データの量が多い企業。Salesforceは基本ユーザアカウント数課金です。よって、格納するデータが多い場合他システムと比較して安価になります。
  • 営業・マーケティング・カスタマーサポートなど、複数部門で顧客情報を一元管理したい企業

これは一般的な傾向を整理したものですので、その点ご注意ください。

Salesforce標準機能だけでは難しいこと

Salesforceは非常に多機能なプラットフォームですが、標準機能だけではカバーしきれない領域もあります。その一つが、メールの大量配信です。

Salesforceの標準機能では、組織単位で24時間あたり最大5,000件までという一斉送信の上限が設けられています。例えばSales CloudやService Cloudに格納された大量の顧客にメールマガジンや一斉通知など、大規模な配信を継続的に行いたい場合、この上限が運用上のボトルネックになります。

また近年は、Gmailをはじめとするメールプロバイダがなりすまし・迷惑メール対策のガイドラインを強化しており、送信ドメイン認証や配信停止の仕組みへの対応など、標準機能だけでは対応が難しい要件も増えています。

こうした課題に対応するのが、Salesforce上の顧客データをそのまま活用しながら、標準機能の制限を超えた配信を可能にする弊社トライコーンの「autobahn for Salesforce」です。カスタムオブジェクトへの配信やトリガー配信にも対応しているので、Sales CloudやService Cloudに格納されているお客様にカンタンにメールを送信可能です。また、昨今ではMAツールと併用して、MAツールのコスト削減施策としても活用していただいています。

まとめ

Salesforceは、営業・マーケティング・カスタマーサポートを一つのプラットフォームで支える、クラウド型のCRM/SFAサービスです。代表的な製品群を組み合わせることで、部門をまたいだ顧客情報の一元管理と業務効率化を実現できます。また、AIエージェント機能を活用した業務効率も魅力的な機能の一つです。

一方で、毎年かかるライセンス費用や定着までの運用設計、専任スタッフのアサインなど、導入前に押さえておきたい注意点もあります。

Salesforceを最大限に活用するには、標準機能の制限を補う周辺ツールの選定も重要なポイントです。特にメール配信については、「autobahn for Salesforce」を活用することで、Salesforceのデータを活かしながら、より高度で安定したメール配信を実現できます。ご興味のある方は、以下より製品詳細をご確認ください。

autobahn for Salesforceの詳細はこちら

記事の更新日:2026年7月23日

執筆者:服部誠(トライコーン株式会社)
Senior Vice President of Marketing。同社 元取締役COO。
Web広告、CRM、CDP、データ可視化などお客様のWebマーケティングの課題解決に長年従事。Salesforce Marketing Cloud メールスペシャリスト/アドミニストレータ/コンサルタントおよび、Salesforce アドミニストレータの各認定資格を保持。Markezine Dayでの登壇や、自社ウェビナー共催セミナーでの登壇実績多数。